心理学用語

5秒ルールとは、床に落ちた食べ物を5秒以内に拾えば、細菌が食べ物に付着しないという迷信です。このルールは、1996年にアメリカの科学雑誌「Nature」に掲載された研究論文によって、初めて提唱されました。この研究論文では、床に落ちた食べ物に付着する細菌の量は、落とした時間の経過とともに減少するが、5秒以内ではほとんど減少しないことが示されました。しかし、この研究論文は、床の材質や食べ物の種類、落とした場所などの条件を十分に考慮していないため、その結果をそのまま鵜呑みにすることはできません。

実際、その後の研究では、床の材質や食べ物の種類によって、細菌の付着量が異なることや、落とした場所によって細菌が食べ物に付着するリスクが異なることがわかっています。また、5秒ルールを信じて食べ物を拾ったとしても、細菌が食べ物に付着するリスクが完全になくなるわけではありません。

そのため、5秒ルールは、あくまでも迷信であると捉え、床に落ちた食べ物は食べない方が安全です。もし、どうしても食べたい場合は、念のため食べ物をお湯で洗ってから食べるようにしましょう。

以下に、5秒ルールに関する研究論文のいくつかをご紹介します。

* "The five-second rule: Bacteria transfer from surfaces to food" (Nature, 1996)

* "The five-second rule: Myth or reality?" (Journal of Applied Microbiology, 2008)

* "The five-second rule: The effect of surface type on bacterial transfer to food" (FEMS Microbiology Letters, 2009)

これらの研究論文からわかるように、5秒ルールは、あくまでも迷信であると考えられます。床に落ちた食べ物は食べない方が安全です。

参考URL:


Copyright(C) 2012 心理学用語であなたを分析 All Rights Reserved.