心理学用語

クレスピ効果とは、報酬の量が減少すると、行動の頻度も減少する現象です。1917年にアメリカの心理学者ハーマン・クレスピによって発見されました。

クレスピ効果は、報酬の量が減少すると、行動の価値が減少し、行動を継続するモチベーションが低下するためと考えられています。たとえば、あるタスクを完了すると、100円の報酬がもらえるとします。この場合、タスクを完了するモチベーションは高くなります。しかし、報酬が50円に減ると、タスクを完了するモチベーションは低下します。そして、報酬が25円に減ると、タスクを完了するモチベーションはさらに低下します。

クレスピ効果は、人間だけでなく、動物にも見られます。たとえば、ネズミにエサを与える実験で、エサの量が減少すると、ネズミがエサを食べる頻度も減少します。

クレスピ効果は、ビジネスやマーケティングにおいても重要です。たとえば、従業員に報酬を与える際に、報酬の量が減少すると、従業員のモチベーションが低下し、生産性が低下する可能性があります。また、顧客に商品やサービスを販売する際に、価格を下げすぎると、顧客が商品やサービスに価値を感じなくなり、購入を控える可能性があります。

クレスピ効果を理解することで、報酬の量を適切にコントロールし、モチベーションを維持することが重要です。

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