心理学用語

海馬

心理学における「海馬」とは?

海馬(かいば、英: hippocampus)は、脳の側頭葉にある左右一対の突起状の構造で、記憶、学習、空間認識、感情処理などに重要な役割を果たす脳領域です。海馬は、大脳辺縁系の一部であり、記憶と感情を繋ぐ重要な役割を担っています。

海馬の主な機能は以下の通りです。

記憶形成:海馬は、短期記憶を長期記憶に移行する役割を担っています。海馬が損傷すると、新しい記憶を形成することが困難になります。

空間認識:海馬は、空間を認識し、ナビゲーションする能力に関わっています。海馬が損傷すると、道に迷ったり、場所を覚えられなかったりすることがあります。

感情処理:海馬は、感情を処理し、記憶する役割を担っています。海馬が損傷すると、感情を適切に処理することが困難になり、うつ病や不安障害などの精神疾患を発症するリスクが高くなります。

海馬は、神経細胞が密集した領域で、特に、新生神経細胞の発生が活発に行われています。新生神経細胞は、記憶の形成や学習に重要な役割を果たすと考えられています。

海馬は、アルツハイマー病やてんかんなどの脳疾患に脆弱です。これらの疾患によって、海馬の神経細胞が死滅すると、記憶障害や空間認識障害などの症状が現れます。

海馬についてもっと知りたい方は、以下の参考URLを参照してみてください。

参考URL

【図解】海馬とは? 役割、機能、そして海馬が萎縮すると起こること: https://www.pref.chiba.lg.jp/junkan/center/oyakudachi/documents/r41112.pdf

海馬の役割と機能 記憶・学習・空間認識・感情処理の中心地:

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