心理学用語

埋没費用効果(サンクコスト効果)とは、すでに支払われた費用や労力などを惜しんで、将来の意思決定に影響を及ぼす心理的バイアスです。

たとえば、あなたが映画を観ている途中で、面白くなくなってきたとします。しかし、すでにチケット代を支払っているので、途中で観るのをやめるのはもったいないと思い、最後まで観てしまうかもしれません。このとき、あなたが映画を最後まで観てしまうのは、埋没費用効果によるものです。

埋没費用効果は、ビジネスシーンでもよく見られます。たとえば、ある企業が新規事業に参入しましたが、うまくいかず赤字が出始めました。しかし、すでに多額の投資をしているので、撤退するのはもったいないと思い、事業を継続してしまうかもしれません。このとき、企業が事業を継続するのは、埋没費用効果によるものです。

埋没費用効果は、合理的な意思決定を妨げる可能性があるため、注意が必要です。埋没費用効果に陥った場合は、冷静に状況を判断し、将来の利益を最大化するために最善の選択をすることが大切です。

埋没費用効果を克服するための方法には、以下のものがあります。

* すでに支払われた費用や労力は、切り捨てる。

* 将来の利益を最大化するために、最善の選択をする。

* 第三者の意見を聞く。

埋没費用効果は、誰にでも起こりうる心理的バイアスです。しかし、上記の方法を参考にすることで、埋没費用効果を克服し、より合理的な意思決定ができるようになります。

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