
フラッシュバルブ記憶
心理学における「フラッシュバルブ記憶」とは?
フラッシュバルブ記憶(英: Flashbulb memory)とは、個人的に重大な出来事や世界的な重大事件に関する非常に詳細な記憶を意味するものです。「写真のフラッシュを焚いた時のように」鮮明な記憶を指し、1977年にロジャー・ブラウンとジョン・クエリクによって提唱されました。
フラッシュバルブ記憶は、以下のような特徴を持っています。
鮮明な視覚・聴覚情報: 出来事の時の視覚・聴覚情報が非常に鮮明に記憶される。
感情的: 出来事に対して強い感情を伴う。
自己中心的: 出来事における自分の役割や行動を詳細に記憶する。
持続性: 長期間にわたって記憶が保持される。
フラッシュバルブ記憶の例としては、以下のようなものが挙げられます。
ケネディ大統領暗殺事件: 多くの人が、ケネディ大統領が暗殺された時のことを鮮明に覚えている。
ベルリンの壁崩壊: 当時の人々は、ベルリンの壁が崩壊した瞬間を鮮明に覚えている。
東日本大震災: 東日本大震災を経験した人々は、震災当時の様子を鮮明に覚えている。
フラッシュバルブ記憶は、脳の扁桃体や海馬などの領域が関与していると考えられています。扁桃体は感情を処理する役割を持ち、海馬は記憶を形成する役割を持っています。
フラッシュバルブ記憶は、記憶の研究において重要なテーマであり、記憶の仕組みや記憶の歪みなどを理解する上で重要な役割を果たしています。
フラッシュバルブ記憶について、より詳しく知りたい方は、以下の参考URLを参照してください。
参考URL
フラッシュバルブ記憶とは? 思い出しやすさの鍵となる原理について知ろう!: https://learn-tern.com/encoding-specificity/
【認知心理学】エピソード記憶とは? 記憶の仕組みとエピソード記憶の役割を解説: https://maruhi-lab.com/chikakuninchi/?page_id=927
フラッシュバルブ記憶は、私たちの日常生活において重要な役割を果たしています。フラッシュバルブ記憶を理解することで、自分の記憶の働きを理解し、より効果的な学習や記憶の定着を図ることができます。