心理学用語

ベンフォードの法則(Benford's law)とは、自然界に現れる多くの数値の最初の桁の分布が、一様ではなく、ある特定の分布になっている、という法則です。この法則によれば、最初の桁が1である確率はほぼ3分の1にも達し、大きな数値ほど最初の桁に現れる確率は小さくなり、9になると最初の桁に現れる確率は20分の1よりも小さくなる。

ベンフォードの法則は、1881年にアメリカの天文学者サイラス・レモンド・ニューカムによって発見されました。ニューカムは、米国地質調査所の出版物から、長さ、面積、人口、死亡率などのデータを収集し、最初の桁の分布を調べました。その結果、最初の桁が1である確率が最も高く、9である確率が最も低いという分布が得られました。

ベンフォードの法則は、自然界に現れる多くの数値に適用できることが知られています。例えば、川の長さ、山の高さ、人口、死亡率、物価、株価などです。また、ベンフォードの法則は、人間が意図的に作った数値にも適用できることが知られています。例えば、パスワード、電話番号、住所などです。

ベンフォードの法則は、データの不正検出やデータの分析に役立てられています。例えば、税務調査では、申告書の数字がベンフォードの法則に従っていない場合、不正の疑いがあると判断されます。また、ベンフォードの法則は、市場調査やマーケティングにも役立てられています。例えば、商品の価格を変更したときに、売上数にどのような影響が出るかを予測するために、ベンフォードの法則が用いられています。

ベンフォードの法則は、自然界と人間の活動によって生み出される数値の分布を説明する法則です。この法則は、データの不正検出やデータの分析など、さまざまな場面で役立てられています。

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